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2011年10月06日

浜松で ガッカリ

えーと 浜松の土曜の夜 ですが

海浜公園のイベントは4じまででね

クルマに乗って スーパー銭湯に行き

クルマを 駅のそばの駐車場に入れて 

まあ 安直な飲み屋で テキトーに呑んで クルマに寝たわけ


でね そんとき 駅前のカンジ どんなんかなー

浜松って街の雰囲気どんなんかなー っと歩いてて

なんとなく 良さ気な店 を見つけたんですわー

   繁華な街中 伝馬町の交差点 

   その北東角 2軒目 にある

   店の名もちょいユーモアがあり
   
   ひねりが利いてる

   地魚と地酒 

   って大きくかいてあって

   ほんでもって スカッとモダンな外観

   分厚い木のドア 洋風の引き戸 中は見えない

   
ここは良さそー と思ったんで

翌日の日曜の夜に そこに行きましたんやわ・・・・

   アタリ♪ と思いましたねー 

いいカンジに暗めの照明

スカッとしたカウンター すわり心地のいい椅子

軽めのインストメンタルのジャズ ←ありがちですけどね


お通し は 焼き〆の三角形の皿に

花びら型の白い小付けが三つ

菜とアゲの煮浸し 蒸し鶏 もう一品

キレーな盛り付け 照明に良く映える


魚の名前に 見慣れないのが2つ

マダカ ギンベ←(うろおぼえ)

魚の呼称は 土地土地でちがう

聞く マダカはスズキの幼魚 
   セイゴよりは成魚にちかいもの やとか

   じゃ その刺身を


その刺身の盛り付け 器も キレー・・・

生ビールを呑みながら思うわけですわ・・・・・


   ま これくらいのネダンを取る店は
   ま これくらいの器の使い方をしてくれんとなぁ


やきもん屋のオッサンですんで 
うるさいオッサン ですんやは

酒を飲ませる店 料理を食べさせる店 ピンからキリまで
安いネダンの店 高いネダンを取る店 ピンからキリまで
安い値ぇの店は 食べ物そのものを売ってる店
高い値ぇの店は 食の文化 その全体を売ってる店

  器 しつらえ 照明 内装 調度・・・

  極限まで行けば 庭を見ながら座敷で食べる

  一人前一食3~5万円の懐石料理 ってことになる

  そーゆー店は 仲居さんの着るキモノも 四季にあわせて衣替え

  床の間の軸の書や絵も 月ごと客ごと場席ごとに取り替えて

  食 食事にまつわる すべての付加価値がネダンに入ってるから

  一食が3~5万 文化を食するワケ 文化にはカネがかかる


ま このお店はそこまでやないが 安い店ではないんで
お なかなかええ器を使う店やないか
お 器にうるさいオッサンの目にかなう盛り付けやないか
お 酒飲みのキブンを盛り上げるよる店やないか

     
   これはホメなあかんな と思もてたわけですねんね


浜松で ガッカリ


赤むつの塩焼き ¥1200やったかな

京風の上品なほーの割烹食器だけやなしに
荒っぽいほーの器も ジョーズに使うやないか と カンシン


  なんか冷酒もらいますわ で


浜松で ガッカリ


切子とガラスの徳利 キレー

酒肴3種盛り ¥900くらい
3連の赤絵の小付けに入ってるんは

長崎五島の  赤イカの塩辛
東京神津島の ウニと数の子の塩辛
新潟柏崎の  鯛の子の塩辛

   日本酒がねー ススムむわけでねー
   もう一品 珍味を頼んでしもたしねー

たいわた これも新潟直送
     鯛の内臓の塩辛 
     鯛は塩辛になっても鯛 上品♪

  でね もー1合 
  こんどは癇の酒を頼んだんですわ そしたら・・・・


浜松で ガッカリ


  あちゃー! 

  安手の ひどい志野 

  見てられへんほど ひどい志野

  志野ともいえん まがいもんの志野 サイテーの志野

  がっかり がっくり がっくし

  

  徳利 

  ひどくバランスの悪い ブカッコウ

  鼠志野を気取った釉薬が カナシイ

  コレ 手作り風を装った 機械生産品

  むしろ 明々白々に 機械量産のプレーンな

  白の無地の磁器のほーがまし スカッとしてるのにー

  そのほーが BGMのマイルドジャズに あうやろーが


  ぐい飲み 

  口径ちいさく 口作り単調に ぽってり

  きわめて口当たり悪し まがいもんのカナシイ志野


     駄目なもんは 駄目

     アカンもんは アカン

     中途半端がいちばんサイアク 

     文化を売ってる店は 器に目を利かしてくれんと



・・・・・・・・・・・・・・せっかくホメよと思もてたのに


浜松で ガッカリ



この トクリ と ぐい飲み で ガッカリ


がっかりはしてたんやけども 味はええ店なんで

仕上げに うなぎ丼と味噌汁 も頼みまして

この店の払いは ¥7600でした


ゼータクとはいえ これも仕事

なけなしの金を使こて 高いメシを食い 高い酒を呑み

自分の目ぇの肥やし 

自分の芸の肥やし 

にしていかんなんのが やきもん屋

自分が作る 仕事をさせてもらう場において 
百戦錬磨 海千山千の料理人と 
その器のことで渡り会わんなんこともある

   相手の望む100の仕事の
   まだその上の120の仕事
   それができてこそ
   プロでおます

   そのためには 
   遊んでんとアカン


浜松で ガッカリ
芸のためなら 女房も泣かす~♪

と言いたいんどっしゃろけども・・・
泣かされるオナゴのほーは・・・


 


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Posted by ハプー at 08:55│Comments(0)器と料理
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